アート×観光 in Kyoto

Art Tourismとは?

“Art Tourism”とは、博物館や美術館、展覧会でのアート鑑賞を目的に観光地を訪れることです。近年、世界的にアートを活用した観光が活性化しています。

Art Tourismをもっと自分らしく

これまでは「鑑賞する」ことが中心だったこの流れを、観光客自らが手を動かし、アート作品を「制作する」ことに重きを置いたワークショップを、当社TIME and DESIGNはご提案します。

京都で楽しむArt Tourism

京都市内には、京都市京セラ美術館や京都国立近代美術館など有名な美術館があり、またKYOTOGRAPHIE(写真祭)など定期的に行われる国際的なアート関連イベントもあります。京都観光の定番である寺社仏閣の訪問も、同時に貴重な美術品の鑑賞ができることが少なくありません。歩いているだけで美的感覚が刺激され、ウズウズする街…それが京都です。

国内外から訪れる観光客の皆様に、ご自分の手でもアート制作を楽しんでもらえる機会を…と思った時に、これほど芸術的インスピレーションに溢れた京都という街ほど理想的な場所はない、と確信しています。

工芸ワークショップなど

伝統工芸が盛んな京都では、各工房による染め物体験、織物体験などの工芸ワークショップがたくさんあります。もちろんそれらも、京都の伝統工芸の歴史や技術を学ぶ素晴らしい機会ではあります。

そういったワークショップの多くは、「お手本」があり、職人さんに技術を教わりながらお手本に少しでも近づけることを目指して何かを制作していきます。

もっとアートを!

TIME and DESIGNの創業者・水木ユキは、美大出身ということもあり、もっと自由な創作活動を取り入れたワークショップができないか、と数年前から考えはじめました。そこで協力してくれたのが、河合旗染工場(かわいはたせんこうじょう)という伝統的な染め物を作っている創業100年の会社です。

布の端切れを使った現代アート作品の制作

河合旗染工場は、普段お寺の幕や旗などに家紋や文字などを染める「印(しるし)染め」と呼ばれる伝統的な染め物をしている会社です。2023年に、この工場で出る布の端切れを使って、大きなキャンバスに絵の具と布を使ったアート作品を作り始めました。

小さなアート作品

そして、アート作品を小さいキャンバスで体験できるようにし、体験スペースも整えました。

小さなキャンバスはA4サイズの紙よりも小さく、簡単に持ち運ぶことができます。軽いので、スーツケース等にも入れて持って帰りやすいと思います。

制作に使うのは、主に2つ。

1.布の端切れ…既にカットしてあります。印染めの端切れらしく、所々文字などの形跡があるところが、外国人に人気です。

2.アクリル絵の具…背景色として使うだけでなく、布をキャンバスに固定する役割もあります。

お手本がないので自由!

これまでにワークショップは何人かのお客様に体験していただきましたが、一番若い方は6歳(!)から、年配の方まで、ワークショップ時間の90分、皆様没頭して制作していただいています。

6歳の男の子の作品

抽象画の完成!

特にモチーフがなくても、

「京都で感じた気持ち」

「今日の空の色」

「今の自分の心の中の色」

などから、抽象的な表現に取り組んでいただけます。

テーマが特になく「色と形で遊んでみた」などでも構いません。

お手本があるワークショップだと、「お手本みたいにきれいにできなかったな」と思うこともありますが、このワークショップには失敗も成功もありません。

そして、どの作品も、持って帰って壁にかけたら、京都の思い出としてその日を思い出させてくれる、あなただけの芸術作品となってくれます。

ガイドツアーのご案内

この小さなアート作品制作のワークショップを、主に外国人向けに2024年春からにスタートさせるために、京都近郊の外国人にツアー同行をされているガイド様に体験していただける機会を設けることにしました。

京都を訪れる外国人観光客の皆様は、様々な興味分野があると思います。

歴史、建築、ハイキング…

アートに興味がある方もいらっしゃると思います。

そんなお客様をご案内する訪問先として、この機会に是非河合旗染工場を知っていただければ幸いです。

ガイドツアー詳細

日時
3/4(月), 5(火), 6(水)

一日2回、ご案内スタート時間を設けさせていただきます。
13:00
◆15:00

ご都合のよい時間にお越し下さい。

※3/4(月)13:00~の回は満席となりました
※3/5(火)13:00~の回は満席となりました
残りの日程は、まだ余裕がございますが、お早めにお申し込み下さい。

滞在時間はワークショップを体験していただく場合、90分程となります。
※お時間の都合で90分の滞在が難しい場合は、見学のみの短時間滞在も可能です。

場所
河合旗染(かわいはたせん)工場
https://maps.app.goo.gl/mUoB8jVU5n1t4Wup7
(Google Map)

阪急四条大宮駅から徒歩10分
壬生寺の近くです。

持ち物
特になし 
汚れても大丈夫なようにレインコートを準備しています。

ワークショップ体験料金
ガイドツアーでは無料です。
(現在、お客様には1万円で体験してもらっています)

★ご友人や同僚の方など、お連れ様の参加も歓迎します(無料)★

お申込みは、2月末まででお願いいたします。

お申し込みはこちらから

さいごに…

このアートワークショップを企画した水木です。

皆さんは「アート」はお好きですか?

美大出身の私にとってアートは身近なものですが、多くの日本の方にとっては、よくわからない、とっつきにくいものというイメージがあるかもしれません。

一方、外国の方と接していると、アートをより身近に自分の生活の中で楽しんでいらっしゃる方が多いと感じます。

私は高校時代に語学留学したのですが、その時、日本とアメリカの美術の授業の違いにびっくりしたことがあります。

日本では、「上手に描く」ことが評価されるのに対し、アメリカでは、美術の授業は生徒一人ひとりがテーマも描き方も自分の好きなように表現する場であり、技術的に優れていることが必ずしも評価の基準ではないことに驚きました。

また、このような経験もあります。

以前、別の工芸ワークショップを企画したことがあります。
それは、白い生地に水の中を泳ぐ鯉の柄を染料で色付けするというものでした。

日本人のワークショップ参加者は、ほとんどの方が実際の錦鯉の模様をスマホの画像検索で参照しながら、オレンジや黄色、黒などの色を、「鯉らしく」表現されていました。

ところが、同じワークショップを外国人にしてもらうと、驚くほど自由に表現されます。

(ちなみに、「鯉」がわかるように錦鯉の写真をワークショップ会場に貼っていました)

色も実際の鯉の色に縛られずカラフルに使用し、画面いっぱい、はみだしたり染料を飛び散らせて表現されていました。

これは、日本人と外国人どちらがいい、という話ではありません!育ってきた環境の中でのアートとの接し方が国民性に現れるのかな、という気がしています。

このような自分の経験が、もっと自由に楽しめるアート・ワークショップを開催したいと考えるようになったきっかけです。

是非ガイドの皆様も、あまり「アート」を難しく考えず、楽しんでいただければ嬉しいです。

株式会社TIME and DESIGN
水木

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